はじめに
こんにちは!ごんです。
ごんは普段MacとサブでWindowsを併用していますが、Macってキーボードの選択肢が少ないんですよねー。
メインではHHKBを使ってますが、メカニカルのカチャカチャしたキータッチも好きなのでFILCOのMajestouchシリーズも時々使っています。
ですが、基本的にWindows用のため、キーの配列がMacとは少し違っています。
そこで今回は、FILCOのMajestouch Convertible2というキーボードを大改造してMac仕様にしたいと思います!
なぜ改造?
上の画像のように、Macのキーボードはスペースキーの隣にコマンドキーがありますが、Windows用のキーボードはスペースキーの隣にはAltキーがあります。
Windows用のキーボードをMacで使用する場合、以下のようにキーが対応しています。
Mac用キーボード | Windows用キーボード |
---|---|
コマンドキー | Windowsキー |
Optionキー | Altキー |
Controlキー | Controlキー |
つまり、MacでWindows用のキーボードを使用するとコマンドキーとOptionキーが入れ替わった状態になってしまうんですね。
Mac側には環境設定でOptionとコマンドを入れ替える機能がありますし、Karabiner-Elementsというユーティリティもあるので、ずっと同じWindows用キーボードを使用する場合はそれで済みますが、ごんの場合はキーボードを両方使うし、MacからWindowsにリモート接続したり、Windowsに直接繋いだり、様々なパターンがあるので、どの端末に繋いでも同じ操作感になるようにキーボード側で対処したほうがスッキリするんです。
なお、ごんは使用頻度が高いControlキーの位置も左Shiftの下ではなく、左Shiftの上にほしい派なのですが、それはMajestouch Convertible2の本体設定で変更可能です。
入れ替え用のキートップもちゃんと用意されてます!
以下はメーカーサイトからの抜粋です。
必要な工具、材料
・マイナスドライバーなど薄い金属(本体のカバーを開けるのに使用)
・T10というサイズの六角形のドライバー
・ダイオード(1N4148)3個(秋月電子さんなどで50個100円くらいで買えます)
・ハンダごて、ハンダ一式(30Wくらいはあったほうがよい)
・ハンダ吸い取り線(必須ではないが、あったほうが楽)
・ハンドルーター(もしくはヤスリ)
・ピンセット(これも必須ではない)
・ビニル被覆の電線50cm程度
・キーキャップ交換用の工具(Majestouchに付属)
・テスター(ないと・・つらいよ?)
必要なものは以上になります。
マイナスドライバーに関しては、薄くてしっかり強度があれば何でもいいです。
ごんの場合はペーパーナイフを使いました。
ケースを開ける
ケースを開けるために、まずは本体のネジを外します。
はい。ここから先はメーカー保証対象外となるので自己責任で進めてくださいね。
赤丸の2か所のネジをT10ドライバーを使って外します。
Majestouchのケースはネジを外しても簡単には開かないようになっています。
これは、黄色丸の箇所にツメがあるためです。
反対側(電源スイッチ側)にも同様に4か所ありますので、そちら側も外します。
ツメを全て外すと、キートップ側のカバーを取り外すことができるので、ゆっくり持ち上げて取り外します。
裏面側は基板とつながっている端子がありますので、慎重に取り外してください。
基板の加工
ここから先は一度進むと後戻りできません!
先に進む人はくれぐれも慎重に進めてください。
配線図(想像)
この基板ですが、両面回路になっているようで裏から見ただけでは配線を把握しきれません。
基板の表面を見るためには、キースイッチを全て取り外す必要があるのですが、そこまでやる根気はなかったのでテスターを駆使して、WinとAlt周辺の配線を予測しました。
それが下の図です。
黒い実線は裏面から見える配線で、破線部分が予想か所です。
グリーンはダイオードで三角矢印の方向に電流が流れます。
赤いのはキースイッチですね。
それを踏まえて、以下のように配線を改造します!
薄い色のダイオード3か所は取り外しで、オレンジのダイオードが新しく取り付ける物です。
黄色、水色、ピンク、グリーン、は追加する配線で、小さな白い四角形5か所は基板上の配線を削り取って断線させる場所になります。
工事開始
では、基板を加工していきます。
まずはハンダごてを使って、3か所のダイオードを取り外します。
基板の表側に手を回せないので、ハンダ吸い取り線を使ってしっかりハンダを除去しないと、ダイオードの取り外しに苦労すると思います。
基板裏面から見て右側の2か所です。同様に左側も処理します。(写真撮り忘れました!)
ダイオードを取り外したら、断線させる場所5か所をハンドルーターで削り取ります。
ビニル被覆線を繋ぐ場所は軽めに表面を削り取って、銅線を露出させます。
それらを行った後の状態が下の写真です。
ダイオードはアノードとカソードの向きに気をつけて取り付けてくださいね!
ここまでミスなく処理できていれば、WindowsキーとAltキーの入れ替えは成功しているはずです。
特定のキーが反応しない場合はテスターで接続不良になっている場所がないか確認します。
改造が終わった後の全体は下の画像のようになります。
まとめ
ちょっと必要な工具も多く、リスクも高く、安いキーボードでもないので、改造するとなると覚悟が必要ですが、丁寧に進めれば取り返しがつかないような失敗は起こらないのかなと思ってます。
一度改造してしまえば、あとは快適そのものです!
ぜひ挑戦してみてください。
ごんは最終的にはトップの写真のようにキートップを交換したんですが、長くなったのでそれはまた別の機会に紹介したいと思います。